「痛み」×「疲れ」×「サビつき」
痛み・疲れ・“サビつき”の関係

痛みが続くと、体は無意識に緊張し、エネルギーを消耗しやすい状態になります。その結果、疲れやすくなることがあります。また、疲労がたまると回復力が落ち、痛みが長引いたり、ぶり返したりすることがあります。このように、痛みと疲労はお互いに影響し合います。その背景のひとつに、体の中の“サビつき”があります。
抗酸化とは
この“サビつき”を抑え、体が回復しやすい状態を保つ働きのことです。疲れが抜けにくい、痛みが繰り返しやすい場合には、このサビつきが影響していることがあります。
当てはまるものはありますか?
- 痛みが長引いている
- 朝から疲れている(寝ても回復した感じがしない)
- 肩こり・頭痛を繰り返す
- 体調の波が大きい
- 集中力が落ちている
- イライラしやすい
- 風邪をひきやすい
- 年齢とともに回復が遅くなったと感じる
→3つ以上当てはまる方は、「痛み+疲労」という視点で考える余地があります。
当院で大切にしていること
当院では、まず保険診療による痛みの治療を最優先しています。その上で、補助的な選択肢の一つとして、疲労回復・体調管理を目的とした自費診療をご案内しています。
当院の考え方
- 体調の土台を整える治療
- 必要に応じて“サビつき”に配慮した治療
美容目的の方へ
抗酸化を目的とした点滴は、結果として肌の調子を整え、アンチエイジングとしての効果が期待できます。美容を主目的とした治療についても、診察時にご相談いただけます。
※ 痛みそのものを直接治す治療ではありません
※ 即効性を保証するものではなく、すべての方に必要な治療ではありません
注射・点滴メニュー:役割別にご案内しています
体調の土台を整える
マイヤーズカクテル点滴
ビタミン・ミネラルを補給し、回復しやすい状態を整えます。
- 疲れやすい
- 体調の波が大きい
- 慢性的なだるさがある
抗酸化を高める疲労回復
グルタチオン点滴/白玉点滴(白玉点滴は美容目的で同成分を使用)
体内の“サビつき”に対応し、疲れが抜けにくい状態の改善を目指します。
- 疲れやすい
- 回復に時間がかかる
- くすみや疲れた印象が気になる
より強い負担がある場合に
高濃度ビタミンC点滴
強い疲労やストレス負荷が高い状態に対し、抗酸化作用を高めます。
- 慢性的な強い疲労
- ストレス負荷が高い
- 肌環境を整えたい
回復力を意識した体調管理
NMN点滴/NMNサプリメント
加齢とともに低下するといわれる体の回復力やエネルギー代謝に関わる成分(NMN)を補う点滴/サプリメント
- 年齢とともに疲れやすい
- 睡眠の質や集中力が気になる
短時間の補助的治療
にんにく注射/ビタミンC注射/マルチビタミン注射
一時的な疲労感の軽減を目的とします。
プラセンタ注射
体調管理の補助として行います。
※詳細は診察時にご相談ください。
疲労回復・体調管理 点滴メニュー・価格
マイヤーズカクテル点滴
体調の土台・回復力の底上げ
6,000円
グルタチオン点滴
疲労・ストレスが強い方向け
600mg:6,000円
1200mg:11,000円
白玉点滴
抗酸化を美容目的で(成分・用量はグルタチオン点滴と同一です)
600mg:6,000円
1200mg:11,000円
高濃度ビタミンC点滴
抗酸化をさらに強めた疲労回復・肌環境
12.5g:7,500円
※ペアで受けていただくと、お一人あたり5,000円
25g:13,500円
※25gはG6PD検査(7,700円)が必要です。
NMN点滴/NMNサプリメント
加齢とともに低下するといわれる体の回復力やエネルギー代謝に関わる成分(NMN)を補う点滴/サプリメント
点滴(300mg):33,000円/サプリメント(60粒):32,400円
補助的治療(短時間)
にんにく注射/ビタミンC注射:2,200円
マルチビタミン注射:2,500円
プラセンタ注射:1本/2本/3本:1,000円/1,800円/2,700円
※すべて診察料・管理料込み
「痛み」×「体重コントロール」

痛みと体重の関係について
慢性的な膝や腰の痛みには、体重が関与していることがあります。体重が増えると、関節や神経への負担が増えることで、痛みの長期化や痛みを繰り返す原因になることがあります。また、痛みがあることで運動が難しくなり、体重をコントロールできないという悪循環に陥る方も少なくありません。体重を5%程度減らすだけでも、関節への負担が軽減すると報告されています。

BMIは 体重(kg)÷身長(m)²で計算される体格指数です。
日本人では BMI23以上から生活習慣病リスクが上昇すると報告されています。
| 身長 | BMI22 | BMI23 | BMI25 | BMI27 | BMI30 |
|---|---|---|---|---|---|
| 150cm | 49kg | 52kg | 56kg | 61kg | 68kg |
| 155cm | 53kg | 55kg | 60kg | 65kg | 72kg |
| 160cm | 56kg | 59kg | 64kg | 69kg | 77kg |
| 165cm | 60kg | 63kg | 68kg | 74kg | 82kg |
| 170cm | 64kg | 67kg | 72g | 78kg | 87kg |
| 175cm | 67kg | 70kg | 77g | 83kg | 92kg |
| 180cm | 71kg | 75kg | 81g | 87kg | 97kg |
医療的に体重管理を行うという選択肢
当院では、痛みの軽減と再発予防を目的に、医療的に体重管理を行う選択肢をご案内しています。本治療は美容目的ではありません。
対象となる方
- BMI23以上の方(日本人ではBMI23以上で生活習慣病リスクが高まるとされています)
- 痛みにより運動が十分に行えない方
- 体重が痛みに影響していると考えられる方
治療の考え方
- 目標体重を設定し、達成後は終了します
- 原則として3ヶ月程度を目安に行います
- 無理な減量は行いません(目安:月1〜2kg程度)
- 睡眠や生活習慣の改善も重要です
費用の目安
薬剤費:月15,000円〜(用量により変動)
| ウビーゴ®皮下注MD 用量 | 料金(税込) |
|---|---|
| 0.25mg | 15,000円 |
| 0.5mg | 27,000円 |
| 1.0mg | 37,000円 |
初診:初診料+検査費用(血液検査など)=5,000円
再診:再診料=1,000円
再生治療(PRP治療)
~ご自身の回復力を活かした治療~
PRP療法は、患者さまご自身の血液を用いて、傷んだ組織の修復を促す「再生医療」です。薬や手術とは異なり、もともと体に備わっている治癒力を引き出す治療として注目されています。
再生医療とは
再生医療とは、損傷した組織の修復・再生を目的とした治療です。
大きく以下の3つに分類されます。
第1種:iPS細胞などを用いた高度な再生医療
第2種:幹細胞や血液加工物を関節内に投与する治療
第3種:血液を加工して関節外に投与する治療
当院では、第3種再生医療(PRP療法)を実施しています。
PRP療法とは
PRP(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿)とは、血小板を濃縮した血液成分です。
血小板には、成長因子(組織修復を促す物質)が多く含まれており、これを患部に注入することで、「炎症の改善・組織修復の促進」が期待されます。
治療の流れ
採血(約11ml)⇒遠心分離で血小板を濃縮⇒超音波で確認しながら患部へ注入
※自己血液を使用するため、アレルギーリスクが低い治療です
適応となる症状
PRP療法は、主に 「腱・靭帯・筋肉の慢性的な痛み」に対して行います。
主な対象疾患
腱鞘炎、テニス肘・ゴルフ肘、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、アキレス腱炎、足底腱膜炎、肉離れ
※スポーツ障害だけでなく、日常生活の使いすぎによる痛みにも適応があります。
※適応は診察・検査(自費)で判断します。
治療回数・経過
治療回数:原則1回
効果判定:3〜6か月
※効果の現れ方には個人差があります
治療前の注意
- 2〜3週間前:ステロイド使用不可
- 1週間前:NSAIDs(ロキソニン等)使用不可
- 抗凝固薬は医師判断で調整
- 前日から水分をしっかり摂取
治療後の経過
- 数日間、痛み・腫れが出ることがあります
- ストレッチは当日から開始
- 約2週間で日常生活・運動に復帰
メリット・デメリット
メリット
- 自己血液のため安全性が高い
- 日帰り治療が可能
- 超音波ガイドで正確に施行
デメリット
- 注射時の痛み
- 一時的な炎症反応
- 効果に個人差あり
- 自費診療
受けられない方
- 悪性腫瘍の既往
- 感染症
- 重度の内科疾患
- 血液異常・出血傾向
- コントロール不良の生活習慣病
※詳細は診察時に判断します
費用(自由診療)
PRP療法は保険適用外です
1か所:44,000円(税込)
内訳:PRP作成・注入:33,000円/再生医療等実施料(診察・検査):11,000円
まとめ
PRP療法は、「切らずに治す」ことを目指す再生医療です。慢性的な痛みでお悩みの方は、一度ご相談ください。
- 血小板数の異常
- ステロイド剤内服中
もやもや血管に対する動注治療について
長引く関節や筋肉の痛みの原因として、近年注目されているのが**「もやもや血管(異常な新生血管)」**です。もやもや血管の特徴と、それに対する新しい治療法「動注治療」について分かりやすく説明します。
もやもや血管とは
慢性的な痛みが続く部位では、細くて異常な血管(新生血管)が増えることがあります。超音波などで観察すると細かい血管が入り乱れて“もやもや”して見えるため、**「もやもや血管」**と呼ばれています。
提供元:Okuno Clinic. 奥野 祐次医師
なぜ痛みが出るのか
人の身体では、血管と神経が一緒に増えるという特徴があります。そのため、もやもや血管が増えると、同じ場所に痛みを伝える神経も増加し、慢性的な痛みの原因になります。増えすぎた神経からは常に痛みの信号が送られるため、
「湿布や痛み止めが効かない」、「長期間痛みが改善しない」
という状態が続くことがあります。
もやもや血管は自然には消えにくい
一度増えてしまったもやもや血管は、自然に減少しづらいことが分かっています。そのため、
- 痛み止め
- 湿布
- リハビリテーション
といった従来の治療のみでは、根本的な改善が難しい場合があります。
もやもや血管が増えやすい方
以下のような方に多く見られます。
- 40歳以降で関節をよく使う方
- スポーツや仕事で、同じ部位を繰り返し使う方
- 肩、肘、膝など、負担のかかる関節を使う機会が多い方
もやもや血管が関係しやすい代表的な疾患
以下のような方に多く見られます。
- ヘバーデン結節(手の指の第1関節の変形・痛み)
- 母指CM関節症(親指の付け根の痛み)
- 足底腱膜炎(かかとの痛み)
- テニス肘・ゴルフ肘(肘の痛み)
これらの疾患では、もやもや血管の増加が痛みの一因と考えられています。
動注治療:新しい疼痛治療の選択肢
オクノクリニックの奥野医師が開発した「動注治療」は、痛みの原因となるもやもや血管にアプローチする新しい治療法です。奥野医師の臨床発表では、ヘバーデン結節を含む手指の痛みに対して良好な治療成績が報告されています。(※治療効果には個人差があります。)
動注治療の仕組み
動注治療では、超音波で確認しながら、もやもや血管につながる動脈に極細針でお薬(塞栓物質)を注入します。
- 異常血管への血流をコントロール
- 神経の興奮を抑える
- 結果として痛みが軽減する可能性
動注治療の特徴
- 手術は不要
- 身体的負担が少ない
- 治療時間は5〜10分
- 治療後10分ほど安静にしたのち帰宅可能
- 痛みの原因(血管)に直接アプローチできる
このような方に向いています
- 手術は避けた
- 痛みを少しでも和らげたい
- 仕事や家事で手指をよく使う
- 痛み止めや湿布の効果を感じない
- リハビリを続けても痛みが改善しない
治療の流れ
- 超音波で動脈の位置を確認
- 極細針で動脈にアプローチ
- 塞栓物質を含む生理食塩水を1.0〜1.5ml注入
- もやもや血管への血流が弱まる
- 神経の興奮が落ち着き、痛みが軽減する可能性
安全性と副作用について
比較的安全性の高い治療ですが、以下が報告されています。
よくある症状(多くは一時的)
- 注射部の痛み
- 皮下出血
- 治療部位の違和感、だるさ
まれな合併症
- 知覚異常
- 穿刺部の出血
- 血管解離・穿孔
- 皮膚変化(非常にまれですが報告あり)
費用
動注治療は保険適応外です。
1か所:22,000円(税込)
動注治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行なっております。(https://okuno-y-clinic.com/)